会話やプレゼン、合唱やカラオケなどでの発声方法と発声練習の仕方について

声楽でよく用いられる発声法における「支え」とは何か

スポンサーリンク

声楽の世界の発声法を指導したり、議論したりする際によく用いられる言葉として、「支え」という言葉があります。
これは正直に申し上げると、よく使われている割には人によって意味に若干の差があったり、誤解していたりする人が多く、定義が難しい言葉なのです。
そもそもこの言葉が使われるようになったのは、比較的最近のことで、19世紀末〜20世紀初頭頃と言われています。
当時は「声の支え」として使われており、これは声がしっかりと安定し、ふらふらしたり、ぼやけていたりしない様子で、なおかつ無理なく、輝かしく、美しく鳴り響いている状態を指すものでした。
これは声楽における理想であり、それは現代も変わることはありません。
声楽において、発声法の主流は息を吐く時にも腹部を膨らませたままに保つ(吸う時は勿論)という呼吸法で、これを「支え」と呼ぶことが多いです。

スポンサーリンク

しっかり安定した息を吐くためには、呼気の安定を揺るがす要因となる「腹筋と背筋が引き締まって内蔵を押し上げる」という運動を徹底的に阻止する必要があります。
これが「支え」と呼ばれることの最も多い方法の正体なのです。
腹腔という不安定なものをなるべく呼気の排出運動に関わらせず、下部の肋骨や横隔膜などの肺の底部周辺に直接的に働きかけようとすることが大切なのです。
この方法には、上腹部・側腹部・下腹部で支えるやり方の3種類がありますが、主流は下腹部を使う方法です。
以上の内容をまとめると、「声は腹筋や背筋ではなく横隔膜で支えろ。
」「喉に余計な力を入れずに声門を閉じろ。
」という2点が重要であることがお分かりいただけるでしょう。
ただし、これはあくまで声楽の世界の話であって、例えばポップスの世界では同様に声門を閉じはするものの、喉周辺の筋肉にあえて力を入れた「喉声」というものが必要な場合もあります。

スポンサーリンク

記事の内容は気に入っていただけましたでしょうか?

もしも当記事を読んで気に入って頂けましたら、
ソーシャルメディアボタンで共有して頂けますと非常に嬉しいです。

このエントリーをはてなブックマークに追加